デトロイト

ミシガン州で一番大きくそして多くの方の最寄りの都市となる一見華々しいデトロイトですが、近郊に住んでいる人に「どこに住んでいるの?」という質問をすると大概の人は「ミシガン」と答えます。ほかの地域は通常都市名で答えるのに対し(たとえばシカゴ近郊)、どうもデトロイト近郊と言うのには抵抗があるようです。それほどデトロイトはなかったことにしたい感があります。

アメリカの都市によくあることですが、いったん栄えてしまうと新しい町がその周辺に形成され、かつての中心部が古くなってしまい、裕福層が周辺部に流出、中心部は低所得層が集まり寂れてスラム化、とドーナツ化現象という流れをたどることがあります。デトロイトもその一例ですが、その一方一時期はそれなりに栄えたということです。

デトロイトはニューヨークからエリー湖に運河を引いたときにフランス人がオンタリオ湖を過ぎて内陸に上陸するのに都合がよかったらしくて、毛皮とかの交易所としての役割を務めていたらしいですが、イギリスなどの荒くれ者が現れると砦とか作っちゃったらしいです。Detroitというのは運河にちなんで、フランス語の「まっすぐ」の意味のデトロア(スペル同じ)からきているそうです。デトロイトも20世紀に自動車産業が栄えるまではどうってことない町だったっぽいです。

デトロイトと言えば世紀末に荒野にさまよう悪党が血を求めているイメージがありますが、実際のところ活発に血を求めている悪党はあまり見かけません。むしろ人がいるとびっくりする心霊スポットようなの有様です。

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実際デトロイトは全米一危険な町として幾度となくランキングされており、街中も朽ちたビルで満たされており、終末戦争を思わせる趣があります。

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そんな恐ろしいデトロイトですが、あまり行くことはありません。駐在の方でしたらおそらく以下のうちのどれかで2、3回です。

せっかくだからカジノとグリークタウンに行ってみる せっかくだからウィンザー(カナダ)に行ってみる(通るだけ) せっかくだから野球かアイスホッケーを見に行く 日本領事館に用がある

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ミシガン州

ちゃんと役に立つ情報を。ベタですがミシガンについて。

「ミシガン」の語源はネイティブアメリカン(インディアン)の大きな水(湖)という意味のmishigamaがフランス人の開拓者によって訛り、ミシガンになったそうです。その名の通りミシガンは5大湖のうち4つに囲まれており、北アメリカ大陸の中心にあるにもかかわらず2つの半島から成り立っています。しかもなぜかカナダとの国境が南に存在するという説明に困る奇特な州でもあります。

この2つの半島のうち北に位置する半島は「Upper Peninsula」またはちょっと気取った人は「UP」と呼び観光地ということになっていますが、基本的には何もなく都会から離脱して自然と戯れたい人向けです。基本的にミシガンの話をするときはこのLower Peninsulaを差します。

ミシガンの歴史は一言で言うと、すごい大昔に氷河がとけて湖ができ、ネイティブアメリカン(インディアン)が住んで、その後フランス人が入植したもののイギリスに取られてしまい、アメリカ独立の際にごちゃごちゃしたもののミシガン州となったということらしいです。氷河のところからフランス人のところまでが1万年くらいですが、要するに20世紀までの歴史はどうってことないということです。

20世紀に入ってからミシガンはデトロイトを中心に車産業で有名になり今に至るのですが、そのおかげで日本人でミシガンに住んでいると車産業に従事していると想定されます。全然関係ないというとまるでツチノコでも見たかのようなまなざしで見られるのですが、Ann Arborにミシガン大学があるためお医者様など研究関係の方も多くいらっしゃいます。

日本人がそれなりに住んでいるので、日系のスーパー、書店、ビデオレンタル、レストランなどがあり、日本語の補習校なども存在します。数は多くなくお値段も張りますが最低限の需要はまかなえます。我慢できなくなったときはシカゴまで数時間運転すれば多少選択肢が増え、ある程度欲望を満たすことができます。

最大の都市はデトロイトですが首都ではありません。デトロイトの郊外に中、高所得層が多く居住しており日本人もこの周辺に集中しています、ミシガン西部のバトルクリークにも日本人が多く住んでいます。

気候はそれなりに四季があり、春夏秋とアウトドアの好きな方にはキャンプや釣りなど楽しめます。その一方冬は南極かと思うくらい寒くなります。雪は降りますがあまり積もらないのと、山がないのでスキーやスノーボードなどはいまいちです。

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気候などの詳細についてはそれぞれ書きます。